東京都台東区の伝統工芸品展と四日市萬古焼展が始まりました!
青山スクエアでは、今日から特別展「粋な職人に会えるまち~台東区の伝統工芸品展~」と匠コーナー「四日市萬古焼伝統工芸士 酔月・潤・潮 展」が始まりました。
開店前から、カンカンコンコンと作り手による軽快な実演の音が聞こえてきます。入口付近では江戸簾の実演が、レジの前では東京銀器の実演が行われているからです。
とても心地のいい音なので、いつまででも聞いていたくなります。
台東区の伝統工芸品の中には、伝統的工芸品以外のものもあるので、普段青山スクエアでは見ることのない工芸品もいくつも並んでいます。
「東京手植ブラシ」
明治7年から日本で作られ始めたと言われているブラシです。
一束一束ごとに穴を開けた箇所に入れていくという手法をとっていて、
今日、明日であれば青山スクエアで実演をしているところを見ることができます。
他にも、
「袋物」「看板彫刻」「染絵手ぬぐい」など、
よく見かけるけれど、これも伝統工芸品だったのかと知るきっかけになる工芸品も来ています。
そして、国に指定されている伝統的工芸品といえば、
「江戸木版画」
細かな絵を綺麗に仕上げている絵が印象的です。
今回は、一角に江戸木版画のコーナーがあり、
これが版画で作られているのかと近くで見たくなるような絵がたくさんあります。
他にも、
「江戸指物」
今回、江戸指物の作り手が複数人来ているので、
作り手によって雰囲気の違う江戸指物を楽しむことができます。
指物は釘を使わずに、差し込んで形を作っていく手法をとっている工芸品です。
そしてもう一つ、
「東京銀器」
銀を小さな金槌で打って形を作っていく伝統的工芸品。
元々は、仏教用品として使われていましたが、
最近はバングルや指輪、キーホルダーなどもあります。
二週間の会期中は、毎日誰かが実演を行っています。
次に、匠コーナーの「四日市萬古焼伝統工芸士 酔月・潤・潮 展」は、
今日から一週間展示会が行われています。
四日市萬古焼は、三重県の伝統的工芸品。
江戸時代中期に作り始められましたが、
途中間が空いてから江戸時代後期に復活した陶磁器です。
四日市萬古焼といえば、急須が有名です。
今回も色々な形の急須が並べられています。
持ち手の部分が工夫されており、
急須が支えやすくなっています。
正しい急須の持ち方があるそうなのですが、
それは直接作り手の人に聞いてみるのと話も盛り上がって楽しい時間を過ごせるでしょう。
また色合いが濃い茶色のため、
同じようなものばかりにも見えますが、よく見てみるとそれぞれ柄が違うのがわかり、
四日市萬古焼にはまっていきます。
数多くの四日市萬古焼が並べられていますので、
ぜひ色々な四日市萬古焼をじっくり見て楽しんでください。
特別展「粋な職人に会えるまち~台東区の伝統工芸品展~」は9月19日まで、
匠コーナー「四日市萬古焼伝統工芸士 酔月・潤・潮 展」は9月12日まで行っていますので、
青山にお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。