JTCW2021備忘録 ~鬼瓦の新形態と美味しいお煎餅~

スタッフ愛用の逸品をご紹介

三州鬼瓦工芸品と松崎商店のコラボレーション

企画部・H

 

たくさんの出会いと思い出を残して幕を閉じた2021年の JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK

主催側のスタッフである私にも、素敵なお店と伝統的工芸品との新しい形での出会いがありました。

※記事内で紹介しているJTCW2021コラボ商品の販売は終了しております。

 

 


01.お煎餅の老舗と鬼瓦のコラボ


 

今年の「JTCW」で新しく加わった銀座エリア。老舗が立ち並ぶ銀座での銀ブラに憧れこそあるものの、敷居の高さを感じてしまいお店に入るのを躊躇してしまうこともしばしば。せっかくの機会だから!と休日に、勢い勇んでスタンプラリーに挑戦してきました。そこで出会ったのが、創業1804年 銀座 松﨑煎餅の新業態。MATSUZAKI SHOTENさんです。

 

画像引用元:MATSUZAKI SHOTEN|JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2021 (jtcw.jp)

紫色の暖簾に老舗の風格を感じるものの、どことなくポップな “松マーク” に足取り軽く入店することができました。店内は現代的な意匠で、飾りはなくとてもシンプル。おしゃれなお煎餅のパッケージが目に飛び込んできます。

店内の一角にはカフェスペースがあって、のんびりとお茶を楽しむ方も。

 

MATSUZAKI SHOTENさんとタッグを組んでいたのは〈三州鬼瓦工芸品〉愛知県の伝統的工芸品です。松崎煎餅さんを代表するものといえば、瓦煎餅。ひとかたならぬご縁を感じます。

実は個人的にツイッターでお見掛けして気になっていたコラボ作品があり、お茶を楽しむ方々を横目に、そしてとりどりのお煎餅に悩みつつ、コラボ作品の陳列コーナーへ。

 

気になっていたのは、こちら!

松マーク” が入ったオリジナル鬼瓦です!!

 

瓦は日本人にとってなじみ深く、〈三州鬼瓦工芸品〉も300年以上の伝統を有している非常に歴史のある伝統的工芸品です。住宅様式の変化とともに瓦屋根の需要は減りましたが、伝統を継承しながら進化を続け、その特性を生かした新しい需要が生み出されています。

新しい需要として特にインテリアなどで注目を集めていますが、この”松マーク” が入った小さなオリジナル鬼瓦にも、〈三州鬼瓦工芸品〉らしさが凝縮されているんです。

 

” 製品に釉薬をかけず、焼成後の高温状態の時に酸素を遮断して強制還元(燻化)を行うことで、「いぶし銀」と呼ばれる独特の発色が現れます。”
抜粋元:三州鬼瓦工芸品 – 愛知県 (pref.aichi.jp)

「いぶし銀」の色合いは、主張しすぎることなくしっくりと空間になじみます。MATSUZAKI SHOTENさんの洗練された店内にもしっくりと馴染んでいました。

” 瓦屋根の中で、魔除け、厄除け、繁栄や富の象徴として飾られてきた鬼瓦 “
抜粋元:三州鬼瓦工芸品 – 愛知県 (pref.aichi.jp)

護符的な意味合いを持ってきた工芸品らしく、縁起物として親しまれている「松」とのコラボには、瓦煎餅つながりといえど、偶然ではないご縁とMATSUZAKI SHOTENさんのセンスの良さを改めて感じてしまいました。

 

 

 

いそいそと”松マーク”鬼瓦を購入し、MATSUZAKI SHOTENさんのお煎餅選びに心中ひそかに白熱し、その後も銀座の参加店舗さんを巡り、JTCW2021を存分に楽しんだ秋の日。

 

軽い口当たりと絶妙な味わいのお煎餅にすっかりとはまってしまったので、これからは今までよりも気軽に、銀ブラを楽しむことができそうです。画像にも映っている「あばれ -辛子-」が個人的な一押し。甘じょっぱい辛さがなんともあとを引いて手が止まりません。心が込められた煎餅の味、一生のお付き合いになりそうな予感です。

 

” 一枚一枚心を込めて手を抜くな “
引用元:松崎煎餅の歴史 | 大江戸菓子匠 銀座 松崎煎餅 (matsuzaki-senbei.com)


02.その後の鬼瓦、コースターとして


 

自宅で濃紺色のファニチャーリノリウムのテーブルを使用しているのですが、リノリウムのマットな質感にしっくりとくるコースターがなくテーブルに付く水滴を拭く日々でした。

 

 

透ける “松” マーク

このオリジナル鬼瓦に指定された用途はないのですが、丸く平らな形とサイズがコースターにぴったりだと思い、さっそくコップを置いてみたところ…松が透けてなんとも可愛らしい風情に。

 

三州鬼瓦工芸品〉の特徴である「いぶし銀」はリノリウムのマットな質感を引き立ててくれて、今ではコースターとして愛用中です。水滴を拭く日々から解放され快適な日々を過ごせています。

 


《ひと言メモ》

使用する中で、瓦ならではの特性を感じることも。

瓦は屋根材なので雨走りが良いことは知識として知っていたのですが、洗ったときに表面を水がきれいに走っていく様を目の当たりにしてその機能性に驚きました。お手入れが簡単です。


 

今回ご紹介した工芸品

 

三州鬼瓦工芸品 「JTCW2021MATSUZAKI SHOTENコラボ」”松”マーク鬼瓦

 

【 掲載商品に関するお問い合わせ先 】

三州瓦工業協同組合|0566-53-1420

※記事内で紹介しているJTCW2021コラボ商品の販売は終了しております。

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