技術・技法
1
次の技術又は技法により製織されたかすり織物とすること。
(1)
先染めの平織りとすること。
(2)
たて糸に使用する糸は生糸とし、よこ糸に使用する糸は真綿の手つむぎ糸とすること。
(3)
よこ糸の打ち込みには、「手投杼」を用いること。
2
かすり糸の染色法は、「手くくり」によること。この場合において、染料はサルトリイバラ、シャリンバイ等を原料とする植物性染料とし、媒染剤は泥土又は明ばんとすること。
工芸品名 | 久米島紬 |
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よみがな | くめじまつむぎ |
工芸品の分類 | 織物 |
主な製品 | 着物地、洋装、帯、テーブルクロス、のれん、小物類 |
主要製造地域 | 島尻郡久米島町 |
指定年月日 | 昭和50年2月17日 |
久米島紬事業協同組合
〒901-3104
沖縄県島尻郡久米島町字真謝1878-1
つむぎの里ユイマール館
TEL:098-985-8333
FAX:098-985-8970
地色が渋いので、帯を変えれば親子2代でも3代でも着用できます。現在は夏久米島織も商品になっています。紡ぎ糸の持つしなやかな風合と植物染料と泥染めによる深いこげ茶色の色合いは、身に着ける人の体をすんなりと包み、その人の肌の色を白く写します。
蚕から取った絹真綿を紡いだ糸を原料とし、染色は草木、テカチ、グールー、琉球柿等で染めます。すべて手技で、手織りによるものです。手投げ杼(ひ)による手織ですので二本のふみ木を上下することによって一本一本が丁寧に合わされ、独特の絣模様が出来上がります。