• Home
  • 伝統的工芸品ニュース

伝統的工芸品ニュース

2018/8/30商品

輪島塗の技、宝石箱に詰め 英のデザイナーと製作 中門漆器店

 輪島市二ツ屋町の中門(なかかど)漆器店が、英国の著名デザイナー、ララ・ボヒンツさんと製作を進めていた輪島塗のジュエリーボックスが29日、完成した。複雑なかみ合わせを持ち、円柱や球が連なる独創的なデザインを、漆の都・輪島の技術力を結集し10カ月かけて仕上げた。9月中旬からロンドンのギャラリーで展示、販売される。価格は100万~200万円になるという。

詳しく見る

2018/8/27イベント

「伊予灘ものがたり」運行再開 復興に向け、出発進行

 西日本豪雨災害の影響で中断していたJR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」が25日、松山駅(松山市)から運転を再開した。地域に元気を取り戻そうと、列車はミュージックホーン(汽笛)を響かせ、浸水被害からの復興をめざす大洲市へ向けて出発した。台風20号の接近のため、予定より1日遅れの再開だった。
 55日ぶりに茜色と黄金色の観光列車が入線。観光関係者ら約50人がタオルを振って歓迎した。同列車の企画室長、田中弘典さんは「列車が走ることで大洲は大丈夫と情報発信できる」と期待した。肱川の氾濫などで4人が死亡し、約3千世帯が浸水した同市だが、夏の風物詩「観光うかい」が再開したのに続き、またひとつ復興への希望の灯がともされた。
 千葉県成田市から松山市に帰省中の直井明代さんは「大洲の被災で心が痛んだが、電車好きの子供が喜ぶ。乗車できてよかった」と話した。
 列車内では砥部焼の特製ブローチが販売され、売上金は全額大洲市へ義援金として寄付される。

詳しく見る

2018/8/27伝統的工芸品

夏の甲子園、戦前の白磁製メダル 京都市考古資料館で展示

 1938年に行われた全国中等学校優勝野球大会(現全国高校野球選手権)で、選手らに贈られた参加記念のメダルが、京都市上京区の市考古資料館で展示されている。
 直径6・9センチ、厚さ1センチの白磁製。市埋蔵文化財研究所が京焼の浅見五郎助窯跡(東山区)で行った発掘調査で見つかった。この窯で焼かれたものとみられるという。
 メダルの表面には天使がボールを持ち、グローブをはめて羽ばたく姿を描く。戦闘機なども刻まれ、戦意高揚を図ろうとした当時の雰囲気も感じさせる。入場無料。展示は31日まで。

詳しく見る

2018/8/24ニュース

千年の歴史の備前焼を世界へ 陶芸家・松井宏之さんNY初個展

 ニューヨークの天理ギャラリー(43 West 13th Street)で備前焼陶芸家・松井宏之さんが初めての個展を8月20日から開催している。
 備前焼は、岡山県備前市周辺で製作される炻器。備前焼は古墳時代の須恵器の製法が次第に変化したもので、千年近い歴史があり、日本六古窯の一つとされている。 
 松井さんは野村証券、外務省職員(アジア局太平洋地域担当)を経て39歳の時に陶芸をはじめた。以来、途中で妥協せず、古きを温め、新たな素材・技巧・機会も貪欲に試すことを信条として作品づくりを行ってきた。日本では多数個展を開催してきたが、ニューヨークでの個展は今回が初めてとなる。
 今回の個展開催について、松井さんは「歳を重ねてから陶芸の道に入るにあたり、自分が求めるゴールに達する勝算があるか、陶芸を続ける資金があるかなどを、備前焼に対して求めるビジョンの中であえて明確に意識して、作品づくりをしてきた。人間国宝である備前の故藤原啓さんが、40歳近くになって備前焼をはじめ、実家が窯元などの陶芸関係の仕事をしているわけではなく、以前の仕事も陶芸と関係なかったことを知り、自分も勝負する励みになった。作品一つ一つに想いを込めているので是非みにきてほしい。」と意気込む。
 開催時間は月曜~木曜=12時~18時、土曜=12時~15時。入場料無料。8月25日まで。

詳しく見る

2018/8/24イベント

新作美濃焼、自慢の品 土岐市で見本市

 岐阜県土岐市内の陶磁器メーカーが新作を紹介する見本市「美濃焼NEWコレクション土岐2018」が23日、同市土岐津町高山のセラトピア土岐で始まり、来場者はニーズに合わせて多彩な食器や酒器を品定めしている。24日まで。
 市陶磁器工業共同組合連絡協議会(伊藤富章会長)主催。地場産業の活性化を目的に毎年開かれ、今回は市内7組合89社が約3700点を出品。商社やバイヤー、飲食業者のほか、一般消費者も入場でき、2日間で延べ約千人の来場を見込んでいる。
 会場入り口には、各組合ごとにPRする製品をまとめた特別展示「一押し・新作コーナー」を設けるなど、配置を工夫。各メーカーのブースがずらりと並び、来場者に自慢の製品を紹介した。

詳しく見る

2018/8/23イベント

企画展「衣装と意匠―武家のよそおい」 オートクチュールの数々 もりおか歴史文化館

 安土桃山時代や江戸時代の武家の衣服を紹介する企画展「衣装と意匠―武家のよそおい―」は、盛岡市内丸のもりおか歴史文化館で開かれている。豪華で華やかな陣羽織や能装束の唐織、礼服のかみしも、武家の女性がまとった打ち掛けや振り袖などが来館者の目を楽しませている。9月24日まで。
 企画展では、盛岡藩主南部家由来の衣服を中心に同館所蔵の51点を展示。江戸時代は官位や家格、儀礼、季節、さらに女性は年齢や未婚・既婚など身分や家柄によって装いが定められ、決まり事にのっとりつつも、好みに応じた色や文様の布地を用いた衣装が作られていたという。

詳しく見る

2018/8/23ニュース

博多織始祖の遺徳しのぶ 聖福寺で法要

 鎌倉時代に博多織の技術を宋から持ち帰ったとされる満田弥三右衛門をしのぶ法要が21日、墓所のある福岡市博多区御供所町の聖福寺で営まれた。発祥から777年を迎えた博多織。職人たちが業界の発展を先達に誓った。
 博多織は、博多の名刹・承天寺を開山した聖一国師とともに南宋に渡り、1241年に帰国した弥三右衛門が織物の製法を伝えたのが始まりとされる。
 この日は、博多織工業組合の幹部ら13人が参列。細川白峰住職の読経に合わせ祭壇に合掌。その後、境内の弥三右衛門の墓にお参りした。岡野博一理事長は「この伝統を次の時代にどうつないでいくか。秋のイベントに向けて歴史や魅力を発信していきたい」と話した。

詳しく見る

2018/8/23イベント

世界に誇る紀州漆器 伊の学生が伝統体験 黒江の蒔絵天井画も見学

 イタリア・フィレンツェの学生8人が20日から2泊3日の日程で、海南市黒江を訪れ、「紀州漆器」を通じて地元との交流を深めている。21日には、蒔絵が施された寺の見学や漆芸体験を通じて和歌山に伝わる伝統工芸の魅力に触れた。
 今回の訪問は、黒江の漆器職人やまちづくりに取り組む4人が昨年10月、海外PRの一環としてフィレンツェを訪れ、漆器展示や蒔絵体験を実施したことを受け、初めて実現した。

詳しく見る

2018/8/23ニュース

「白備前」作家・木村さん、来年の干支早くも窯出し イノシシらしく突き進む年に

 「白備前」の伝承に取り組む備前焼作家、木村玉舟さん=備前市伊部=の“白い干支シリーズ”で、25回目となる来年用の「亥」が22日、窯出しされた。木村さんは「イノシシらしく突き進むような年になってほしい」と、早くも新年に思いをはせていた。
 白備前は鉄分の少ない特有の土で乳白色に焼き上げる技法。土はこれまで地元で調達してきたが、年々少なくなり、今回は瀬戸内市牛窓地区から採取。
 イノシシの造形は、東京・上野動物園まで出向いて実物をデッサンした。
 7月17~23日に窯だき。猛暑の時期でもあり、窯の温度管理(約1200度)は容易だったという。
 窯から出てきたイノシシは勇ましい面構えのものや、うり坊と呼ばれる愛らしい姿をした子供との親子愛を描いたものなど約40点。
 サイズは最大で長さ約35センチ、高さ約20センチ。最小はその半分程度。うち2点は年末に、イノシシを神の使いとする隣の和気町にある和気神社に奉納する。
 1点ずつでき映えを確認した木村さんは「登り窯も通常より半分のスペースしか使用しないなど、試行的要素が高い分だけ例年より2カ月前倒しで作業を進めたが、無難に仕上がった」と満足気に語っている。

詳しく見る

2018/8/20その他

飛騨のチョウ142種撮る 高山市の愛好家「古里を思い出すきっかけに」

 岐阜県高山市桐生町のチョウ愛好家、鈴木俊文さんは、飛騨地域で確認された142種のチョウの写真を撮り続けている。野山にチョウを追った少年時代を顧み、「子どもが古里に愛着や誇りを持つきっかけになれば」と奔走する。2020年、70歳の節目に本にまとめ、自費出版するのが目標だ。
 15日、高山、長野県松本市境の安房峠。鈴木さんはカメラ3台を携え、車を降りた。山の斜面や草むらにチョウの姿を見つけ、目で追う。止まった場所へ忍び寄り、レンズを向けた。
 「チャンスはほんの一瞬」。素早くピントを合わせ、シャッターを切る。この日は両市境の野麦峠にも足を延ばし、目当てのキベリタテハをはじめオオウラギンスジヒョウモンなど5種を捉えた。
 本業は高山市の伝統的工芸品、飛騨春慶の職人。代々続く塗師の家に生まれた。子どもの頃から昆虫が好きだったが、華麗に舞う姿に魅せられ、小学5年からは「チョウ一本」。採集、飼育を続け、リポートを学会に提出することもある。
 飛騨のチョウを撮る背景には、子どもたちとの交流がある。清見小学校(同市清見町三日町)に招かれ、毎年のようにギフチョウと飛騨春慶について教える。4年制大学がないこともあり、進学や就職で都市部へ出て行く子どもも多い。飛騨に住むチョウの写真を見て古里を思い出してもらえればと願う。

詳しく見る