浪華本染め

大阪府

浪華本染めは、模様手拭を量産化する目的で、明治時代に大阪で開発された日本固有の染色法です。一般に注染と呼ばれており、表裏両面から染めるので、糸の芯まで染まり、風合いのある染め上がりになります。この染色法を応用したゆかたが評判を呼び、全国に広まりました。現在は、手拭い、ゆかたのほか、アロハシャツ、コースター、日傘など各種日用品に用途は広がっています。

  • 告示

    技術・技法

     

    1

    糊(のり)置きは、次の記述または技法によること。

    (1)

    型紙を張った型枠を用いること

    (2)

    ラを用いて防染糊(ぼうせんのり)を置くこと

     

    2
    染色は、次の技術又は技法によること。

    (1)

    糊(のり)置きした生地の上から染料を注ぐこと

    (2)

    染色は、「地染まり」、「差し分け」、「ぼかし」又は「細川」のうち一以上の技法により、表裏両面から行うこと

    (3)

    「差し分け」、「ぼかし」及び「細川」にあっては、土手引きにより染色すること

     

    原材料

     

    生地は、綿織物又は綿麻織物の和晒(わざらし)とすること。

概要

工芸品名浪華本染め
よみがななにわほんぞめ
工芸品の分類 染色品
主な製品手ぬぐい、ゆかた
主要製造地域堺市、柏原市
指定年月日令和元年11月20日

連絡先

■産地組合

協同組合オリセン
〒541-0056
大阪府大阪市中央区久太郎町1-8-15
浪華ビル9階
TEL:06-6261-0468
FAX:06-6261-2685

https://www.osaka-orisen.com/

特徴

江戸時代から大阪は手拭いの大産地でした。明治20年ごろに、防染糊を置いた生地を重ねて、その上から染料を注ぐ染色法が大阪で誕生しました。明治時代の職人たちは、工夫を重ね、多色染めの「差し分け」や「ぼかし」、「細川」といった染色技法を考案し、手染ならではの伝統色の、和の風合いを醸し出す染色技法を磨き上げました。その染色技法は浪華本染めとして受け継がれています。

作り方

糊置き職人は板場(いたば)、染色職人は壺人(つぼんど)と呼んでいます。板場は、型枠を操作し、防染糊を置いて、一型ごとに折り畳んでいきます。この糊の置き方で染まり具合が決まります。糊置きした生地の束を壺人が染めます。防染糊の土手を引いて差し分けやぼかしの技法で染めていきます。染めた生地は余分な糊や染料を洗い落として天日干しされ、ゆかたや手拭いに仕上げます。

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