技術・技法
1
乾燥は、自然乾燥によること。
2
「火入れ」をし、「矯め木」を用いて「矯め」を行うこと。
3
「継ぎ」は、「並継ぎ」又は「印籠継ぎ」によること。この場合において、「すげ口」は、絹糸を巻いた後、精製漆を塗布しては水研ぎをすることを繰り返すこと。
4
穂先は、「布袋穂」、「削り穂」又は「継ぎ穂」によること。
5
仕上げは、精製漆を用いて漆拭きをすること。
工芸品名 | 江戸和竿 |
---|---|
よみがな | えどわざお |
工芸品の分類 | 木工品・竹工品 |
主な製品 | 釣竿 |
主要製造地域 | 栃木県/塩谷郡高根沢町、埼玉県/川口市ほか、千葉県/市川市ほか、東京都/千代田区ほか、神奈川県/横浜市 |
指定年月日 | 平成3年5月20日 |
江戸和竿組合
〒116-0003
東京都荒川区南千住5-11-14
TEL: 03-3803-1893
FAX: 03-3803-1893
江戸和竿は実用品で、釣る魚の種類や釣りをする場所によって使いやすさも違い、人によって好みもあります。これらの条件を満たしたものに、美しい漆塗りを施しています。
材料は日本の天然の竹で、主にホテイタケ、ハチク、ヤダケ、マダケ等が使われます。竿のよしあしは材料で決まります。制作者は自分で竹を刈り取ったり、数千本の中からわずか数本の竹を選び出したりするほど、材料の竹にこだわります。竹は数年寝かせて乾燥させたものを磨いてから使います。江戸和竿は継ぎ竿ですから、その継ぎ数だけ原料となる竹を用意します。どの竹を何番目に使うかを考えて揃えます。工程は、矯(た)め、継ぎ、糸巻、塗り等です。