技術・技法
1
生地成形は、手作業によって、生地を「切る」、「削る」、「叩く」、「磨く」、「透かす」又は「鑞付けする」ことにより行うこと。
2
生地は、手作業により、縦、横及び斜めの3方向ないし4方向による「布目切り」のほか、「彫り込み」、「切り嵌め」又は「高肉彫り」によること。
3
打ち込みは、型鏨、鋏又は鏨により切り離した金属板及び線を、金槌及び鹿の角を用いて行うこと。
4
布目消しは、金へら、布目消し棒、きさげ及び鑢を用いて、生地上の切目を「潰し」又は「削り」により行うこと。
5
毛彫りは、切り分け刃物又は毛彫り鏨を用いて、「切り分け」又は「彫り」により行うこと。
6
表面磨きは、朴炭及び朴板又は桐板を用いて、「研ぎ」又は「均し」を行い、磨粉又は磨棒を用いて「磨き」を行うこと。
7
錆出しは、伝統として受け継がれてきた独自の「錆出し液」を表面に塗布することによって行うこと。
8
錆止めは、茶葉を用いて煮沸し、植物油又は漆を塗布して焼き上げること。