概要
工芸品名 | 東京本染注染 |
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よみがな | とうきょうほんぞめちゅうせん |
工芸品の分類 | 染色品 |
主な製品 | |
主要製造地域 | 東京都/足立区、葛飾区、江戸川区、栃木県/宇都宮市、群馬県/高崎市 |
指定年月日 | 令和5年10月26日 |
連絡先
■産地組合
関東注染工業協同組合
〒124-0012
東京都葛飾区立石4-14-9 東京和晒(株)内
TEL:03-3693-3333
特徴
江戸東京の注染の起源として、深川の紺屋が通常の藍染めが難しい白地の多い手ぬぐいを染めるため型付けした上から藍を注ぐ方法を工夫したことが伝えられています。藍による注染登場と重なる19世紀前~中期には神田に手ぬぐい紺屋(後の注染業)が集まり、芸能界や趣味人の配り物に意匠を工夫した手ぬぐいをあつらえ染めする文化が発展しました。手ぬぐいから始まった注染ですが、明治末にはゆかた地も染め始めました。東京では江戸時代以来、長板中形という緻密な両面染め技法でゆかたを染めていたので、注染でも技を追求し、キリッとした細かな柄、繊細な差分・ぼかし・細川染が得意です。丹念な手仕事を重んじる東京の注染は昭和初期から「本染」と呼ばれ、江戸の遊び心と職人の技が今日も受け継がれています。
作り方
型枠に張った型紙を生地に下ろし防染糊をヘラで型付けします。糊が置かれた端で正確に生地を折り返し、型付けを繰り返すと生地両面に等しく防染糊が付きます。
数反ずつ型付けし、折り重なった生地の上から、口の細長い「ヤカン」に入れた染料を注いで染めます。全体を裏返し裏からも染料を注ぎます。
染めの技法に、「一色染」、一度に多色を染め分ける「差分染」、違う色の染料をぼかし合わせる「ぼかし染」、重ね染めする「細川染」があります。差分の場合、ぼかし、細川の一部では、糊筒で防染糊の堤防を作り、細かな柄を染める場合は「突き棒」を使って、ていねいに染め上げます。染めた生地は水洗、天日乾燥して仕上げます。