2018/3/13(火)

輪島塗バイオリン 国内最後の演奏  門前中 生徒ら50人、音色楽しむ

 米国のボストン美術館に収蔵される輪島塗のバイオリンの音色が十二日、輪島市門前中学校で披露された。五月中旬に渡米する予定で国内では最後の演奏となった。製作に携わった輪島塗職人や生徒たち、教職員ら約五十人が美しい音色に耳を傾けた。(武藤周吉)
 弦楽器の素晴らしさを知ってもらおうと同校が音楽の授業を活用して演奏会を企画し、地元の輪島塗のバイオリンも使われることになった。オーケストラ・アンサンブル金沢のルドビート・カンタさんとOBの大村俊介さんらが出演した。
 輪島塗の楽器が登場したのは演奏会の最後。輪島塗のチェロとボストン美術館に展示予定のバイオリンで、日本の曲のメドレーを披露した。深みのある漆の色合いが見る人の注目を集め、心地よい音色で音楽の世界にいざなった。
 中学二年の西琉弥(りゅうや)さんは「今まで見たことのある楽器の中で最もきれい。目をつぶって音色を聴いていると心が楽になっていく気がする」と感激した様子だった。
 バイオリンを製作した輪島塗職人の八井汎親(ひろちか)さんは五年にわたって試行錯誤を繰り返してきた。「私は人間国宝でも立派な作家でもない。ただの職人だが、一生懸命取り組めば世界に向けて発信できる」と生徒たちに語り掛けていた。

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