2018/6/1(金)

日本の工芸品、テトリスとコラボ 愛知の職人が交渉成功

 世界的な人気ゲーム「テトリス」と日本の工芸品を組み合わせた製品が誕生した。おなじみのブロックをかたどった積み木や弁当箱などを31日、東京・銀座での発表会で披露。日本の工芸品のよさを国内外に広めようと、工芸品作家たちがアイデアを凝らした。
 テトリスは旧ソ連の科学者が1984年に作り、日本でも任天堂のゲームボーイなどで大ヒットした。欧米では服や雑貨などのデザインとしても親しまれている。そこに着目したのが、愛知県瀬戸市で陶磁器を作る長江一彌さん。丁寧な作りの日本の工芸品を海外に広め、国内でも身近に使ってもらうきっかけにしようと、テトリスの権利を扱う米国の会社と交渉、デザインに採り入れる許可を得た。工芸品のブランド化に取り組む全国の職人仲間も参加し、陶磁器の皿やカップのほか、茨城・笠間焼の豆皿や香川・丸亀の竹うちわなど13種を作った。
 茶道の道具を手がける高野竹工(京都府長岡京市)は竹重箱を製作。需要が伸びない茶道製品以外の開発が課題だといい、西田隼人さんは「試行錯誤を通して職人たちも海外に向けた商品作りを強く意識した」と話す。
 テトリスの権利を扱う会社のマヤ・ロジャースCEOは「テトリスは世界中で愛されているゲーム。日本の工芸品の魅力が海外にも伝わるとうれしい」と話した。「GINZA SIX」(6月6日まで)など訪日観光客が多い都内の商業施設で販売するほか、製作者たちの工房で取り扱う。

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