2019/6/14(金)

輪島塗って、こうできるの 職人と学芸員 園児に勉強会

地元の伝統、興味を持って

 輪島市の伝統工芸「輪島塗」を幼稚園児に親しんでもらおうと、輪島塗職人や県輪島漆芸美術館の学芸員が十三日、「輪島塗ができるまで」と題した勉強会を海の星幼稚園で実施した。幼稚園に出向いた勉強会は業界でも珍しいといい、伝統工芸士の越戸光雄さんは「地元の伝統に興味を持つきっかけになってくれたら」と願っていた。(関俊彦)

 越戸さんのほかに蒔絵師の高木雅啓さん、上塗師の馬場謙一さん、学芸員の河原法子さんが授業を担当。刷毛が人髪でできていることや、漆がウルシの木から少ししか採れない貴重なものであることなど輪島塗の特徴や工程、漆について、園児にも分かりやすい言葉で説明した。

 園児や保護者からは「どんな模様でも描けるの?」「お茶わんやはしのほかにどんなものができるの?」など次々と質問も。年長の大目莉愛ちゃんは「変わった色の輪島塗もできるのが面白いと思った」と興味津々だった。

 越戸さんらは毎年クリスマスに市内の幼稚園などに漆器パネルを贈っており、十年目の今年は同園に「聖母マリア」をモチーフとした蒔絵パネルの寄贈を計画。前江田恒子園長から寄贈前に輪島塗そのものの説明もしてほしいと依頼を受け、勉強会の準備を進めていた。

 前江田園長は「漆器の産地なのに生活の中から漆器が少なくなってさみしい思いがある。勉強会をきっかけに輪島塗に興味を持ったら、将来は漆器で夢や希望を与えられる人に成長してほしい」と話していた。

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