2019/7/12(金)

伝統工芸従事者 10年間で700人減 金沢

 金沢市で伝統工芸品の製造や販売などに従事する人が、2018年度末までの10年間で約700人減少して約2300人になったと、市が10日、明らかにした。一方、一般向け体験教室の参加者数は約8200人と2.7倍に増えた。業界全体で後継者の確保が厳しい半面、観光客の増加を背景に伝統工芸に親しむ人の裾野が広がっている現状も浮かんだ。

 市は20年度から10ヶ年の「市伝統工芸品産業アクションプラン」を本年度策定する。そのための検討委員会の初会合が10日開かれ、市側が報告した。

 10~19年度の現行プランの成果を検証するため、08年度末と18年度末の実績を比較した。対象は加賀友禅や金沢箔など国指定伝統工芸品六業種と、加賀毛針や加賀水引など希少伝統工芸品二十業種。

 従事者は現行プランで約3000人の維持を目標にしているが、既に2割超減った。国指定六業種の生産額は16%減の102億円。生活様式の変化などで、需要が減少したとみられる。事業展開や販路開拓を支援する「金沢クラフトビジネス創造機構」に寄せられた製品開発の相談は、7件から67件と大幅に増加した。

 委員からは「工芸にデザインやアイデアを掛け合わせるプロデューサーの視点が必要」「物より体験を求める人が増えている」などの意見が出た。

 検討委は今後、伝統工芸の振興策について議論し、11月ごろに骨子案をまとめる。

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