2016.08.16
「六古窯のひとつ丹波立杭焼」の郷愁漂う美しさ
日本には六古窯という、古き時代から伝わっている焼き物があります。
兵庫県の伝統的工芸品の一つ「丹波立杭焼」は、六古窯の一つに数えられ、
時代によって姿を変えてきました。
元々は自然釉を使ったものが多く、
壺、瓶、すり鉢などを作っていましたが、
安土桃山時代に入ると茶道具を作るようにもなり、
現在は食器・花器などの民芸品を主に作っています。
そのため、一度はどこかで見たことのあるという人が多いのではないでしょうか?
丹波立杭焼の特徴と言えば、蹴りロクロ。
左回転のロクロなのですが、これはかなり珍しいものです。
通常のろくろは右回転なので、他の陶磁器とは少々毛色が違います。
また、名称も時代によって変化しており、
六古窯時代は「丹波立杭焼」とは呼ばず、「小野原焼」と呼ばれていました。
その後、登り窯が登場したころから「丹波焼」や「立杭焼」という名前で呼ばれるようになり、
伝統的工芸品の指定を受ける際に「丹波立杭焼」という名前に変わったのです。
丹波立杭焼は、基本的には一般家庭で気軽に使えるようなものを作っていますが、
中には上の写真のようなものもあります。
これらは、よく見かける丹波立杭焼とは少し毛色が違っていますが、
ハッとする美しさの中にも、
丹波立杭焼に見られるような優しさや懐かしさを感じる一級品となっています。
丹波立杭焼は、
オンラインショップでも販売しています。
現在はまだ、この二点しか取り扱いはありませんが、
自分用にもちょっとしたプレゼント用にも気軽に変える食器です。
丹波立杭焼が気になる方は、
青山スクエアのお店でもオンラインショップからでも見ることができますので、
ぜひぜひ見てみてください。