若手匠展Part.2と高岡の伝統工芸品展が始まりました
青山スクエアでは、今日から「若手匠展~夏~Part.2」と「ものづくりのまち高岡が誇る伝統の技!高岡の伝統工芸品展」が始まりました。
普段とは違う、若手中心の特別展は、いつもと比べると元気な雰囲気があります。
体験や実演も行われており、
レジ前は多くのお客様や作り手の方たちで楽しく物づくりをしていました。
作り手が若いと、発想も豊かになるため、
工芸品も若返っている気がします。
例えば・・・
肉球の甲州印伝!
青い生地の肉球と後ろにある赤い生地の肉球では微妙に形が違うのですがわかりますか?
1つは猫の肉球。もう1つは犬の肉球なんだそうですよ。
こちらは甲州手彫印章。
ただのこけしのように見えますよね?
でも、このこけしを取り出してみると、
ハンコになっているんです。
面白いですよね。
播州そろばんのレンコンやアクセサリーがあったり、
大阪欄間だけど一部だけに彫りが施されていたり、
山中漆器のアクセサリーがあったり……。
有りそうでなかった工芸品が、可愛くまとめられています。
他にも、
九谷焼でも、同じ若手の女性が作ったものでも、絵付けの仕方が全く違っていて、
個性が出ているのがわかりますよね。
こちらはカッコいい、小代焼、波佐見焼、信楽焼です。
形にもこだわりがあるのが見えますよね。
こういった食器を使って食事をすると、
いつもと同じメニューでも味が違うように感じそうです。
博多織や本塩沢も小物に姿を変えて、
色々な種類がならべられていました。
どんな柄でどんなものを作ろうかと考えるのが、
とても楽しそうですよね。
鎌倉彫は、オーソドックスだけれど、
どこか新しさを感じる絵柄が彫られていました。
若手の人たちによる、
新しい工芸品の形は、これからどんな風に進化していくのか、
楽しみです。
高岡の伝統工芸品展
匠コーナーでは、毎年恒例の高岡銅器と高岡漆器の「ものづくりのまち高岡が誇る伝統の技!高岡の伝統工芸品展」が置かれています。
こちらでは、若手の匠とは対照的に、
熟練の匠たちが作り上げた伝統的工芸品の貫録を楽しむことができます。
高岡漆器と一言でいっても、
どうやって形を作っていくのか、
どんな塗をするのかで、
出来上がりの雰囲気はまったく異なります。
どちらの作品も、1年、2年、5年、10年ぐらいでは到底作ることができない技術で作られています。
こちらは高岡銅器。
漆器に比べると、誰でもすぐに作れそうと思われがちですが、
この形を作るには時間がかかりますし、
同じものを同じように作ることは至難の業です。
何十年も腕を磨き続けている匠だからこそ作れる工芸品というものがあります。
高岡の伝統工芸品展でも、体験を行っていました。
今日は高岡漆器の体験で、
お盆の上に青貝で加飾を行うことができます。
加飾を行う前には、
お盆にどんな絵を描くのかの下書きが必要です。
そのため、今は絵の構想を練っているところでした。
高岡漆器の体験は月曜日まで、火曜日から木曜日は高岡銅器の体験ができます。
若手匠展も高岡の工芸品展も来週の木曜日7月25日まで行われていますので、
お近くまで来た際には、
ぜひ遊びに来てくださいね。