【出張リポート】 第8回 日本伝統工芸士会 秀作展に行ってきました。
東武百貨店 池袋店 8階催事場にて開催中!
第8回 日本伝統工芸士会 秀作展
2月16日。
春本番を思わせるあたたかな陽気の中、「第8回 日本伝統工芸士会 秀作展 」初日の会場にスタッフが行ってきました。青山スクエアの常設展示やイベントでもお世話になっている、伝統工芸士の方々の作品が一堂に会する一大イベントです。
「日本伝統工芸士会秀作展」とは?
伝統的工芸品製作の指導的継承者である伝統工芸士が、日ごろ研鑽を重ねている高度な技と高い感性を競い合い、評価を受けた作品を、みなさまにお披露目させていただく場として創設された。
初日の会場では職人さんとともに会場を巡るインスタライブも行われており、熱量のある華やかな幕開けとなっておりました。展示会場は通路も広く、じっくりとを作品を見ることができます。
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※@aoyama_square のリールにて、アーカイブ動画(約1時間)を配信中です。
※電波の関係で、一部動画が途切れている部分がございます。ご了承ください。
伝統工芸士とは?
会場リポートの前に、「伝統工芸士」ってなに?というお声を青山スクエアのお客様からいただくことも多いので、簡単にご説明を。
✓全国に約3,600人(2022年3月1日現在)
1974年に国の定めた「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」に基づいて誕生した称号。
経済産業大臣指定の伝統的工芸品の製造に12年以上従事し、伝統工芸士認定試験に合格した高度の技術・技法を保持する方を、一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会(伝産協会)が「伝統工芸士」として認定しています。認定された伝統工芸士は、自らの技の研鑽に努めるだけでなく、小中学校などでの講習活動を行うなど、伝統的工芸品の振興において広く活躍されています。
伝統工芸士は下記検索サイトから産地ごとに検索することができます。
見ごたえのある作品の数々
会場には、「第24回 日本伝統工芸士会作品展」の受賞作品12点を中心に、見ごたえのある作品の数々が並びんでいました。技の競演は圧巻のひと言。すべての作品を記事内でご紹介できないのが残念ですが、ぜひ会場でご覧いただければと思います(ご来場が難しい場合にはぜインスタライブのアーカイブをご覧ください)。
精緻な技の数々に、「すごい…」というありきたりな言葉しか持ち合わせておらず、ただただ時を忘れて魅入るばかりでした。
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思わず手を合わせたくなる仏様
会場でひときわ目を引いたのが、衆議院議長賞を受賞した「薬師如来像」。京仏具の仏師 須藤 隆(すどう たかし)さんの手によるものです。おだやかなお顔で、すっと手を合わせたくなりました。
完成まで3~4年ほどかかったとのことですが、まだ未完成。これから彩色を施して、完成までにはさらに何年か、かかるそうです。
〈POINT:十二神将の玉眼〉
薬師如来様の足元に配されているのは、薬師如来および薬師経を信仰する者を守護する十二神将 。
「お薬師様より大変だった」
という豊かな表情を持つ小さな十二神将。その眼には玉眼がはめ込まれ、守護神の迫力ある表現に伝統工芸士の高度な技術を垣間見た気がしました。
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会期中は伝統工芸士の方々が在廊されていらっしゃるので、作品についてのお話をお聞きすることができます。どのような技術・技法が使われているのか、どこから着想を得たのかなど、興味深いお話を聞くことができます。
「怖がらずに声をかけてください!」というみなさんはとても気さくでお話上手。ほんとうに怖くありませんでした (笑)
21日 (火) まで開催中!!
展示作品は購入も可能でした。職人さんに相談をしながら、そのストーリーとともにお気に入りの逸品と出会うことができます。
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ひたすらに、技と心とその形
会場で、このサブタイトルの意味を理解できたような気がしました。
技を競い合った秀作の、その根本にあるのは使われるということ。使う人がいて、そのニーズに合わせて、真摯に考えぬいた先に生まれた秀作です。その作品の数々は、使う人を思う職人さんの細やかな心遣いに溢れています。
駆け足のリポートでしたが、いかがでしたでしょうか?
日本の文化と暮らしを支えてきた技と心に出会っていただければ幸いです。
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第8回 日本伝統工芸士会 秀作展
会期: 2月16日 (木) – 21日 (火)
時間:午前10時 – 午後7時
会場: 東武百貨店 池袋店 8F 催事場
URL : https://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/event/detail/5540
入場無料
お問い合わせ:03-5951-5742(東武百貨店直通)
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