2013.11.20
全工程が終わるまでに数年。
宮古上布 : 砂川 一人さん
この仕事を始めてどのくらいになりますか。
お爺の代から数えて3代目で、今年8年目になります。
将来子供が出来たら、私もこの伝統を継承していきたいと思っています。
通常どのくらいの時間をかけて出来上がるのですか?
宮古上布は麻の一種、
『苧麻』という素材で作られています。
糸を1本1本手でよりあげるところから始め、
全工程が終わるまでに数年かかることもあります。
一連の作業は一人で行っていられるのでしょうか?
工程は分業で、糸づくり→ デザイン(くくり)→ 染め → 織り→ 仕上げと、主に5工程に分かれています。
制作の際、何に一番気を遣いますか?
自分の担当している工程は、沢山の職人さんが関わり、
多くの時間をかけて作業をしてきた最後の仕上げの部分です。布を傷めないようにまんべんなく一定にたたいて、
均一な滑らかさと艶を出せるように心がけています。
麻織物ですが、織り上げ、たたいて仕上げた布は、
ロウを引いたように滑らかです。たたいて滑らかにした布は、たたく前のものに比べて光沢があります。
上の写真で違いが解るでしょうか?