2014.02.07
朱と黒の織り成す味わい深い風合い ”根来塗”
紀州漆器 : 谷岡 公美子さん
2014年2月7日 青山スクエアにて制作実演中の谷岡公美子さんを訪ねました。
今回は、 谷岡漆芸店 5代目の谷岡公美子さんの特別展に来ています。
-根来塗の基礎知識-
下塗りに黒、上塗りを朱に塗る”朱塗りの漆器”で、
長年にわたる使用を繰り返すうちにその朱塗りが摩耗し、
下塗りの黒地が浮き出てくることにより、朱と黒の織り成す味わい深い風合いになる―。
それが自然の『根来塗』『根来もの』といわれるようになったのだそうです。
近代では朱の上塗りの一部を研ぎだして、下地の黒地を出す手法が『根来塗』となり、
紀州漆器産地の代表的な塗り手法として現代に至っているそうです。
漆器などは、高野ひのきを最低でも2~3年乾燥させ、くり抜いて作るそうで、
シンプルで使いやすく、口あたりも良い。
また、冬は保温に優れ、夏はアイスもなかなか融けないという優れものなのだそうです。