技術・技法
1 包丁及び鋏の穂の成形は、刃物鋼を炉で熱し、鎚打ちによる打ち延ばし及び打ち広げをすることにより行うこと。
2 焼入れは、次の技術又は技法によること。
(1)本焼き包丁にあっては、「土置き」を行い急冷すること。
(2)本焼き包丁以外の包丁及び鋏にあっては、「泥塗り」を行い急冷すること。
3 本焼き包丁にあっては、「あい取り」をすること。
4 鋏の足の錆止めは、「くすべ」又は「色付け」によること。
5 「刃付け」、「研ぎ」及び「仕上げ」は、手作業によること。
工芸品名 | 堺打刃物 |
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よみがな | さかいうちはもの |
工芸品の分類 | 金工品 |
主な製品 | 包丁 |
主要製造地域 | 堺市、大阪市 |
指定年月日 | 昭和57年3月5日 |
堺刃物商工業協同組合連合会
〒590-0941
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堺伝統産業会館内
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■映像
手技TEWAZA「堺打刃物」
■海外から産地訪問
堺打刃物1~産地訪問記事
堺打刃物2~産地訪問記事
板前さんの包丁は、ほとんどが堺打刃物と言われているように、用途に応じた包丁が色々揃っています。その研ぎすまされた刃先が特徴です。
堺打刃物は、地金と刃金を鍛接して作るのが特徴です。地金になる鉄は極めて軟らかい鋼で、刃先になる刃物鋼は、炭素がたくさん含まれた鋼で、焼入れをして硬い刃先となります。硬い刃先と軟らかい地金とが接合して鍛造されるので、折れず曲がらず良く切れます。