技術・技法
1
抄紙は、次の技術又は技法によること。
(1)
「流し漉き」又は「溜め漉き」によること。
(2)
簀は、竹製又はかや製のものを用いること。
(3)
「ねり」は、トロロアオイを用いること。
2
乾燥は、「板干し」又は「鉄板乾燥」によること。
工芸品名 | 石州和紙 |
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よみがな | せきしゅうわし |
工芸品の分類 | 和紙 |
主な製品 | 障子紙、石州半紙、封筒、便箋(びんせん)、はがき、名刺 |
主要製造地域 | 江津市、浜田市 |
指定年月日 | 平成1年4月11日 |
石州和紙協同組合
〒699-3225
島根県浜田市三隅町古市場683-3
工房かわひら内
TEL:0855-32-1166
FAX:0855-32-1166
コウゾ紙は繊維が長く最も強靱です。ミツマタ紙は繊細で弾力があり、柔らかな艶があります。ガンピ紙は最も繊細で光沢があり虫の害に強い紙です。生産の多いコウゾ紙はかつて商人が帳簿に用い、火災のとき井戸に投げ込んで保存を図ることができたほどしっかりしています。
原料にコウゾ、ミツマタ、ガンピ等の植物の靭皮(じんぴ)という部分を繊維に使用し、ソーダ灰等を入れて煮ます。そうして出来た繊維を溶かした水に、トロロアオイの根の粘液を使って粘り気を与えます。 出来上がった紙の材料の液に、竹簀(たけす)や萱簀(かやす)等の簀(す)を桁(けた)に挟んだ道具を入れ、「流し漉き」という技法で紙漉きを行います。漉き上がったものを天日乾燥や鉄板乾燥させて完成です。